©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
第71回カンヌ映画祭で『万引き家族』が
パルムドールを受賞した
是枝裕和監督による⽇本語脚本。
通訳をつとめた
レア・ル・ディムナさんによる脚本の
フランス語翻訳。
映画字幕翻訳家の丸⼭垂穂さんによる
⽇本語字幕を経て、
映画「真実」は日本で劇場公開されました。
本書は、フランス語/英語の全スクリプト、
対応する⽇本語字幕、是枝監督が本書のために
新たに書き下ろしたト書き(仏訳付き)からなる
対訳シナリオ本です。
フランス語学習者が⻑年待ち望んでいた映画のシナリオ対訳本です。
是枝監督から⽣まれた⽇本語を、
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュのフランス語と
イーサン・ホークの英語で味わえる贅沢。
是枝監督が紡ぐ⽇本語は温かく、フランス語になるとシンプルで奥深い。
イメージで⾔葉をとらえた時、感情が動いた時、⼈はものごとを記憶します。
上質な映画が語学学習に最適な理由がここにあります。
まず映画を観る。
次に、本書で多彩なフランス語表現を確認しながら、
⽇本語字幕との対⽐を味わう。
聞き取れなかったフランス語を確認することで、さらに理解が深まる。
まるで宝探しのように、映画の中の隠された意図を⾒つけ、驚く。
繰り返し映画を観ながら、気に⼊ったフレーズを
役者になったつもりで⼝に出してみる。
Je suis actrice. Je vais quand même pas
raconter la vérité toute nue.
Surtout que la vérité nʼa rien de passionnant.
私、⼥優なのよ。本当の話なんかしない。
それに事実なんて、⾯⽩くないわよ。
Ah ben comme quoi, on peut pas se fier
à sa mémoire…
記憶っていい加減ね…
Mais cʼest la vérité ou pas?
ねえ、これは « 真実 »?
Et les bonnes intentions insensibles,
cʼest…cʼest ce quʼil y a de plus blessant.
鈍感な善意が⼀番⼈を傷つけるの。
Andeto,Ltd.
Twitter / Instagram
Copyright © 2020 andeto All Rights Reserved.