日本人麻酔科医が厳選した麻酔科・手術室看護の領域で使う会話を、
オーストラリア人麻酔科医が英訳
手術室や診療現場で英語が必要となる機会が増えてきた昨今、手術室や診療現場で、英語がすっと出てこなくて困った覚えはありませんか?
普段は日本人ばかりの診療現場だったとしても、年に2~3回は英語しか話せない患者に、術前の問診や説明をしなくてはならないことが起こったり。
グーグル検索で、”点滴をとります” ”ちっくとします”というフレーズを英語で何というか調べたことがある方もいるのではと思います。
そんな声も多く聞かれます。
翻訳機器は実際の臨床現場ではあまり役立たないと感じていませんか?
最低限の診察や問診、説明くらいはスマートに自分の英語で行いたい。
短い診療時間内に外国人患者さんとの間に信頼を築きたい。
そんな方たちに向けて本書を作りました。
音声データサイズ:2.8Mb
音声データサイズ:2.8Mb
音声データサイズ:4.9Mb
音声データサイズ:5.2Mb
周術期の外国人患者対応に使う英語をマスターするために、
英語を時間をかけて勉強する必要はありません。
この本1冊とインターネット環境、あとはスキマ時間さえあれば、簡単に解決します。
その方法をご紹介します。
全16章のそれぞれの音声は3分~5分と短いので、好きな章の部分を選んでスマホかパソコンを使ってYoutubeで聴く。
可能なら、本に載っている英語スクリプトを読みながら、実際に声に出しながら聴きます。
麻酔や看護の現場で、今自分が日本語で話している内容を心の中で英語に置き換えてみましょう。
スキマ時間で十分!
これらを繰り返すだけで、
必要なフレーズは
自然と身につき、
英語しか話せない患者さんの対応に、
より自信を持つことができます。
たまに気が向いたときにYouTubeで音声を聞き流したり、
本書を開いて英語フレーズを読むだけで、
周術期の英語コミュニケーションの問題はほぼ解決します。
ネイティブのような綺麗な発音を目指す必要はありません。
正しい発音・大きな声・自信の3つだけが”伝える”ために必要なのです。
麻酔医師・手術室看護師のための
周術期英語コミュニケーション
Perioperative communication in English
著者の麻酔科医師は、英語圏への臨床留学経験もなく英語も受験英語のみの環境で生きてきた、”英語が得意というわけではない”一般病院で働く普通の麻酔科医です。
しかし、その病院にはなぜか”外国人患者さんが多い”という特徴がありました。
汗をかきながら、”英語オンリー”の患者さんに麻酔の術前説明をして、オペ室入室から退室まで患者さんと一生懸命英語でコミュニケーションをとり、術後訪問をしている中で、”じつは周術期に使う英語フレーズはそれほど種類は多くはない”ことに気がつきました。
本書は、著者の日本人麻酔科医が厳選した麻酔科・手術室看護の領域で使う会話を、オーストラリア人麻酔科医George Zhou先生に英訳していただきました。
George先生は、オーストラリア・パース在住の現役の麻酔科医/集中治療医です。
George先生は日本語が得意です。
George先生は、2019年に半年間、聖路加国際病院の麻酔科に臨床留学されていました。
その時に、著者らがひょんなことから知り合って、本書の英語翻訳のご協力をお願いしたところ、その場で快諾してくださりました。
こうして、日豪の現役麻酔科医師3人による執筆が始まったのです。
日本語と英語のニュアンスを両方理解するGeorge先生の翻訳は、平易な英語表現が特徴です。
本書のカテゴリーは医学書ですが、従来の医学書のイメージを払拭するような本にすることをコンセプトとして、随所に遊び心を取り入れています。
その中の一つがイラストです。
16章それぞれのイラストは、16人の患者さんを想定しながらも有名人の似顔絵になっていますので、”この患者さんは誰なのか?”を考えながらページをめくってください。
音声は、癒し系の声が耳に心地よいオーストラリア人男性と日本人オペラ歌手女性にナレーションを担当していただきました。
日本人の綺麗な英語発音を聞くことは、ネイティブの英語発音を聞くのとはまた違った発見があると思います。
本書は、著者自身が外国人患者さんとの臨床場面での英語コミュニケーションで困っていた課題を解決するために作りました。
George先生が英訳した”周術期頻出フレーズ”を耳と目で覚えた結果、ほとんどの問題は解決しました。
時にはアドリブの質問を受けてドギマギすることもありますが、本書の英語での基本フレーズが身についているので、その応用でなんとか乗り切れています。
周術期の英語の本ですが、術前外来の章は、一般外来での患者さんとの会話にも役立ちます。最近めっきり英語力が衰え、たまに受診される日本語を喋れない患者さんとの会話にしどろもどろになることがあるので、早速この本を読ませていただきました。YouTubeで音声付きで見られるのもとても良いですね。
最近増えてきた無痛分娩希望の外国人患者さんの対応にストレスを感じていました。この本のおかげで、スムーズにコミュニケーションを取れるようになり、ストレス激減です。
今までの医学書のイメージとは全く異なり、オシャレな装丁で驚きました。イラストが個性的で好きです。
George Zhou : 「Perioperative communication in English 麻酔科医・周術期看護師のための周術期英語コミュニケーション」の翻訳者。パース在住の麻酔科医・集中治療医師。日本語が堪能であり、2019年に聖路加国際病院で半年間勤務。 George先生のブログを連載しています。パースの麻酔科医の日常をどうぞ! https://note.com/andeto20196/n/na34b00664aa8